研究概要 |
本年度は,アルコール問題のスクリーニングのための“CAGE questionnaire"(Ewing JA,Detecting alcoholism,the CAGE questionnaire.JAMA1984;252;1905-1907)の操作特性を検討するための質問表を作成した。 質問表の主な内容は、1.背景情報;(年齢)(性別)(飲酒の程度)(喫煙の程度)(医療機関との関係;初疹,定期通院等の別)、2.CAGEquestionnaire翻訳した質問(本研究者訳)とKAST(久里浜式アルコール依存症スクリーニングテスト)を混在させた質問18項目、3.喫煙に関する質問8項目からなる。 この質問表は川崎医大総合診療部外来、日本原病院外来(山間地の病院外来)、奈義ファミリークリニック外来(山間地の診療所)、乾医院外来(郊外の診療所)、田坂内科医院外来(都市部の診療所)、ゆうクリニック外来(アルコール問題専門医)において配布した。一部では既に回収し、集計を始めている。 結果がでれば、“CAGE questionnaire"の操作特性を明らかにすることができるとともに、もし“CAGE questionnaire"の操作特性が不十分な場合には、それを改善した修正版を作成することも可能になるかもしれない。またそれぞれの診療現場におけるアルコール問題の頻度やその他の特徴も明らかにできると期待される。
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