研究課題/領域番号 |
09670452
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
柳田 純一 慶應義塾大学, 医学部・法医学, 教授 (70049790)
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研究分担者 |
富田 明代 慶應義塾大学, 医学部・法医学, 助手 (10286445)
原 正昭 埼玉医科大学, 法医学, 助手 (50129160)
村井 達哉 慶應義塾大学, 医学部・法医学, 助教授 (80129692)
篠塚 達雄 慶應義塾大学, 医学部・法医学, 講師 (70095610)
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キーワード | HLA-class II / DNAタイピング / 親子鑑定 |
研究概要 |
法医領域では、HLA-class IIのHLA-DQA1遺伝子のタイピング法としてHLA-DQa(PCR-SSO)法が多く用いられ既に普及している。 (1)SSP法によるHLA-DQA1遺伝子型判定を親子鑑定試料に適用し、HLA-DQa(SSO法)と比較し、その有用性について検討した。親子関係の否定されない8家系(26人)についてDQA1遺伝子型を検出した。親子鑑定におけるHLAクラスI検査後のリンパ球からphenol-chloroform法によりDNAを抽出した。DQA1遺伝子はDYNAL社のDQA1-SSPキットを用いて、16本のプライマーでDNAをPCR増幅した後、アガロースゲル電気泳動により12アリルの同定をした。同時にAmpliType社のHLA-DQaキットを用いてHLA-DQa型を検査した。HLA-DQa型とSSP法によるDQA1型の結果はすべて一致した。 (2)RCR-SSO法によるHLA-DRB DNAタイピングの親子鑑定例への応用について検討した。 4家系(No.1-No.4)12名について、SSO-DRBキット(Biotest社)を用いてSSO-DRBタイピングし、親子鑑定4例(否定例2例、肯定例2例)を検討した結果、DRB1型の検査結果は、4家系共に従来の血液型検査成績と矛盾しなかった。DRB1遺伝子型判定は、親子鑑定へ充分利用できるものと思われた。また、この結果は、PCR-SSP法の結果とすべて一致した。
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