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1998 年度 実績報告書

血球分化におけるカルシニューリンの役割り-特に巨核球系について

研究課題

研究課題/領域番号 09670464
研究機関群馬大学

研究代表者

田村 遵一  群馬大学, 医学部, 講師 (60192184)

キーワード血球 / 分化 / カルシニューリン / サイクロスポリンA / FK506 / 巨核球 / 赤芽球 / コロニー形成
研究概要

平成9年度には培養細胞株K562をモデルとして、赤芽球分化、巨核球分化系を確立し、細胞の分化・増殖に対するサイクロスポリンA(CsA)とFK506の影響を検討したが、明らかな作用はみとめられなかった。
平成10年度には正常人骨髄細胞からin vitroで巨核球コロニーを形成させる系(in vitroコロニー形成法)を確立した。同系をもちいた巨核球形成過程に対し、protein kinase Cの阻害剤であるH-7やprotein phosphatase 1,2A阻害剤okadaic acidは分化抑制作用を持つことを確認し、現在論文執筆中である。
Protein phosphatase 2B(calcineurin)の阻害剤としてもちいたCsA,FK506はすでに報告したように赤芽球分化はともに促進するものの、巨核球分化に対しては明らかな促進作用はみられなかった。また、抑制作用も明らかではなかった。赤芽球分化においてはcalconeurinは重要な役割を果たしていることはすでに明らかになっているが、巨核球分化には関与しないことが示唆された。しかし、これらの作用には個体差が比較的大きい可能性を示唆する結果も得られており、今後も実験回数を増やして再検討する予定である。また、真性多血症や慢性骨髄性白血病等の骨髄増殖性疾患においては赤芽球、巨核球、顆粒球分化の機序が正常とは異なっていることが報告されており、今後は本研究をさまざまな血液疾患にも応用し検討する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tamura J,et al: "Immunomodulation by Ultamin B_<12>:Augmantation of CD8_TT lymphocytes and NIC by activity in vitemin B_<12> cleficient patienti by methyl-B_<12> treatment" Clin.Exp.Immunol.(in press).

  • [文献書誌] Miyao S.,Tamura I et al: "The kinetics of granulocyte-macrophage(GM)-coloy formation during the clianicl Progress of acute myeloblastic leukemia and chemo therapy" J,In+Med Res. (in press).

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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