研究概要 |
1. 申請書に記載したA)2)p55およびp75特異的阻害抗体を使用した阻害実験に関して:IFN-γ処理したEoL-1細胞がTNF添加にも関わらずなぜアポトーシスが誘導されないかについて検討するため、p75に対する阻害抗体utr-1にてIFN-γ処理EoL-1細胞を前処置をし、これにTNFを加えてみると、アポトーシスが誘導された。このことはIFN-γ処理にて発現量の増加した、p75からのシグナルはアポトーシス誘導系に入らず別の経路にいく可能性をしめしている。このことを1998年第38回日本呼吸器学会総会にて発表した。また、これまでの成果を.Exp.Hematol.に投稿しアクセプトされた。[Horie,T.,Dobashi,et.al.Interferon-gamma rescues TNF-alfa induced apoptosis mediated by up-regulation of TNFR2 on EoL-1 cells.1999(in press)]IFN-γ処理したEoL-1細胞がTNFにてアポトーシスが誘導されない機序につきp75からの刺激がNF-κBの活性化をひきおこしていることを確認した。現在NF-κBの活性化のアポトーシスのシグナル伝達経路への影響につき検討している。 2. B)1)2)に対しては、ヒト末梢血好酸球でも、p55,p75とも細胞表面に発現されていた。ヒト末梢血好酸球の場合は、IFN-γ処理単独では、EoL-1のごとくTNFによるアポトーシス誘導をキャンセルできない。しかし、GM-CSFと、IFN-γとの処理にてアポトーシス誘導をキャンセルする事ができ、現在GM-CSFとIFN-γとの処理ヒト末梢血好酸球においてp55,p75の発現の変化を検討中である
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