血管炎は原発性血管炎である高安動脈炎、結節性多発動脈炎、顕微鏡的血管炎、Wegener肉芽腫症など19例とともに膠原病137例(慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症)の随伴症状としても認められる。そこで、両疾患群における免疫複合体、抗好中球細胞質抗体、抗血管内皮細胞抗体、抗リン脂質抗体などの関与を検討した。 その結果、原発性血管炎では抗好中球細胞質抗体が31.6%と膠原病に比し高頻度に検出された。一方、膠原病では免疫複合体(71%)と抗血管内皮細胞抗体(29.3%)および低補体価(70%)が・原発性血管炎に比し高頻度に認められた。抗リン脂質抗体は両疾患群ともほぼ同頻度(60-80%)に認められた。
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