研究課題/領域番号 |
09670515
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
丸山 稔之 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (30219571)
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研究分担者 |
四柳 宏 東京大学, 医学部附属病院, 医員
光井 洋 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (30239280)
小池 和彦 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80240703)
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キーワード | C型肝炎 / ペプタイト / ワクチン / 免疫応答 |
研究概要 |
純系マウスにおけるC型肝炎ウイルス・コア抗原に対する免疫応答。 MHC-H2領域のみ異なり、他はまったく同一の遺伝子を有する純系マウス(B10、B1、OS、B10M、B10D2、B10BR、B10P)にHCVコア抗原で免疫し、経時的(2-10週)な抗体価の推移を観察した。HCVコア抗原としては、全長を含むFLC抗原と2/3の領域を含むJCC(1-120)抗原の2種類の抗原を用いた。FLC抗原を4μg投与した際は、ほとんどのマウスに抗体産生が見られなかった。50μg投与では1種類のマウス(B10M)には、6週間から高い抗体産生が見られた。10週目の抗体価は高反応群(B10M)、中等度反応群(B10、B10S)、低反応群(B10D2、B10BR、B10P)の三群に分けられた。JCC抗原を用いて免疫刺激を行ったところ、FLC抗原の場合と同様であり、高反応群(B10M)、中等度反応群(B10、B10S)、低反応群(B10D2、B10BR、B10P)の三群に分けられた。抗体の認識するcore領域内エピトープは、p11-25、p21-35、p51-65を認識するものが多かった。コア抗体のIgG subclassは、6種類のマウスとも同様で、IgG2b>IgG2a>IgG1であった。 次にT細胞の認識するcore領域ペプタイドを調べるため、高い抗体産生が見られたマウス(B10、B10S、B10M)にFLC抗原50μgでfoot padに免疫刺激を行ったあと、所属リンパ節より得られたリンパ球をHCV-core peptideとともに培養し、リンパ球の幼若化反応を^3Hチミジンを用いて測定した。FLC抗原で免疫刺激を行った際のT細胞認識するエピトープはB10マウスはp11-25、B10Sマウスはp161-175、B10Mマウスはp51-65であった。
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