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1997 年度 実績報告書

活性化伊東細胞におけるc-metの発現の意義の解明と治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 09670517
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京大学

研究代表者

池田 均  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (80202422)

研究分担者 名越 澄子  東京大学, 医学部附属病院, 医員
大野 明彦  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (30223902)
尾形 逸郎  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (80169169)
キーワード伊東細胞 / HGF / c-met / TGFB / 星細胞
研究概要

プラスティック・ディッシュによる培養により活性化したラット伊東細胞、また四塩化炭素投与により作成したラット線維肝より単離精製した伊東細胞においてHGF受容体であるc-metが発現していることを遺伝子レベルで確認した。現在、さらに、この発現を蛋白レベルで検討中である。
c-metを発現している活性化培養伊東細胞におけるHGFの作用を検討したところ、DNA合成はチミジンの取込で対照の約1.5倍に増加した。コラーゲンの遺伝子発現、平滑筋αアクチンの発現は不変であった。これらの知見よりHGFが活性化した伊東細胞の増殖を促進する可能性が示唆される。
さらにHGFは活性化培養伊東細胞のc-metの遺伝子発現を亢進させ、TGFβ1の遺伝子発現を亢進させた。伊東細胞はHGFの産正細胞であることから、HGFはその受容体発現を増加させオートクリン機構により伊東細胞に作用する可能性がある。またTGFβ1は繊維化に重要なサイトカインであり、HGFがTGFβ1産生促進を介し繊維化因子として働くことが示唆される。
我々の見出したHGFの伊東細胞増殖促進、TGFβ1産生亢進作用は、上述の如くHGFが繊維化促進因子であることを示唆するが、最近別個の研究室よりin vivoにおいてHGFが肝線維化を抑制するとの知見が同時に報告されており、我々の知見との乖離について検討中である。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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