研究課題/領域番号 |
09670520
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
青柳 豊 新潟大学, 医学部, 助教授 (00142266)
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研究分担者 |
鈴木 健司 新潟大学, 医学部, 助手 (00303123)
大越 章吾 新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (70231199)
小谷 昌司 新潟大学, 理学部, 教授 (60018702)
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キーワード | フコース転移酵素 / アンチセンス / 肝細胞癌 / 治療 |
研究概要 |
我々はα1-6フコシル化という現象が肝細胞の癌化に伴い生じること、さらにその程度が腫瘍の悪性度の指標になることから、A1-6FTのmRNAに対するアンチセンスによる肝細胞癌治療の可能性に関する基礎的検討を行っている。 アンチセンス発現調節には、テトラサイクリンの添加の有無で挿入配列の発現調節が可能なTet-制御発現システム(Clontech,USA)を用いた。最初に、Uozumi N.ら(J.Biol.Chem.271(44):27810-7,1996)によって報告されている塩基配列をもとに、A1-6FTのmRNA全長をHepG2細胞より調整したcDNAを用いてクローニングした。さらにcDNAの5'側約600塩基をPCRで増幅した後、アルカリフォスファターゼ処理を行って挿入配列とした。制限酵素で切断したpTREと挿入配列を低融点アガロースゲルで分離・回収し、ライゲーション反応を行った後JM109細胞にトランスフェクトした。センス、アンチセンス方向に挿入された配列を持つクローンを選択後大量調整し、pTet-offが既に組み込まれたHeLa細胞にエレクトロポレーション法でpTet-Hygと共にコトランスフェクトした。現在、アンチセンスならびにセンスmRNAの安定発現株を選択中であるが、未だ安定してアンチセンスの発現調節を行いうる細胞株は樹立されていない。 今後は安定発現株を樹立し、A1-6FTの酵素活性が低下することを評価した後、同酵素が癌細胞の浸潤性などに与える影響を検討する予定である。
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