研究課題/領域番号 |
09670546
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
東本 好文 大阪大学, 医学部, 助手 (60260634)
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研究分担者 |
宮崎 義司 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
近藤 真也 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
金山 周次 大阪大学, 医学部, 助手 (40185913)
篠村 恭久 大阪大学, 医学部, 助教授 (90162619)
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キーワード | EGF受容体 / EGF関連ペプチド / 胃粘膜 / 修復 / 癌化 / トランスジェニックマウス |
研究概要 |
EGF関連ペプチド/EGF受容体(EGFR)系は、消化管粘膜の分化・増殖や再生修復に深く関与するのみならず、癌化や癌の発育・進展にも重要な役割を演じていると推測されている。本研究の目的は、EGFRを同所的かつ特異的に胃粘膜細胞(前壁細胞〜壁細胞)に過剰に発現するトランスジェニックマウスを作製し、これを用いて胃粘膜の分化・増殖・再生修復やアボトーシス及びの癌化や癌の発育に及ぼすEGFRの役割をin vivoにてより明確にすることである。現在EGFRトランスジェニックマウスを作製中であり、以下に途中経過を示す。 open reading frameを含む3.8kbのヒトEGFRcDNAをプラスミドpBluescript II SK(+)のSpe I siteにサブクローニングし、さらに全長2.1kbのヒトGrowth Hormone(GH)cDNAをそのSac II/Xba I siteに挿入した。次に、マウスgastric H^+/K^+-ATPase beta subunitの約1kbのエンハンサー/プロモーター領域のクローニングを試みた。即ち、28塩基のセンスプライマー(5'末端付近にXho I siteを付加)と27塩基のアンチセンスプライマー(5'末端付近にKpn I siteを付加)を設定し、マウスゲノムDNA(尾より抽出)をテンプレートとしPfu DNA polymeraseを用いてStep Down Polymerase Chain Reaction(PCR法)により約1kbのPCR産物を得た。このPCR産物をXho I/KpnIで処理後pBluescript II SK(+)のXho I/Kpn I siteに挿入した。現在得られたクローンをシークエンス中であり、ミスマッチにないクローンを選択出来たらこれを上記のcDNAコンストラクトに挿入する予定である。即ち、マウスgastric H^+/K^+-ATPase beta subunitの約1kbのエンハンサー/プロモーター領域、ヒトEGFRcDNA、ヒトGH cDNAの順に連結したコンストラクトが得られ、EGFRトランスジェニックマウスの作製が可能となる。
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