研究課題/領域番号 |
09670546
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
宮崎 義司 大阪大学, 医学部, 助手 (30303960)
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研究分担者 |
近藤 真也 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
金山 周次 大阪大学, 医学部, 助手 (40185913)
篠村 恭久 大阪大学, 医学部, 助教授 (90162619)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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キーワード | EGF受容体 / EGF関連ペプチド / HB-EGF / amphiregulin / アポトーシス / STAT3 / ras / ドミナント・ネガティブ |
研究概要 |
EGF関連ペプチド/EGF受容体(EGFR)系は正常消化管上皮細胞の分化・増殖ばかりでなく、癌化や癌の発育進展にも重要な役割を果たしていると推測されている。実際、消化管由来癌細胞株にはしばしばEGFRあるいはリガンドの過剰発現がみられ、EGF/EGFR系の持続的活性化が見られる。 我々はEGF/EGFR系が消化管上皮細胞の分化、増殖、アポトーシスに及ぼす役割を正常ラット胎児小腸由来細胞IEC-6および胃粘膜由来細胞RGM1を用いて検討してきた。その結果、消化管上皮細胞がEGF受容体のリガンドであるHB-EGF,amphir egulin等を豊富に発現しており、これらのautocrine growth factorが消化管上皮のself renewalに重要な役割を担っていることを明らかにしてきた。また、前癌病変モデルとしての活性型ras導入細胞株では、EGF受容体リガンドの過剰発現によるEGF/EGFR系の持続的チロシンリン酸化と、このEGF/EGFR系autocrine loopに依存したアポトーシス耐性獲得が見られることを明らかにした。また、この細胞モデルにおいて転写因子STAT3の恒常的チロシンリン酸化がおこること、さらに、STAT3のドミナント・ネガティブ変異体を用いた検討から、STAT3の恒常的活性化がアポトーシス耐性獲得に中心的役割を果たしているとの知見も得た。 今後、さらにSTAT3の下流におけるアポトーシス耐性シグナルを検討することにより、消化管上皮細胞の癌化過程におけるEGF/EGFR系活性化の意義が明らかになると考える。
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