研究課題/領域番号 |
09670566
|
研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
塩見 進 大阪市立大学, 医学部, 講師 (30170848)
|
研究分担者 |
田守 昭博 大阪市立大学, 医学部, 助手 (30291595)
西口 修平 大阪市立大学, 医学部, 助教授 (10192246)
|
キーワード | ポリアミン / Hep G2細胞 / Cytochrome oxidase / NADH dehydrogenase / Differential Display法 |
研究概要 |
我々は、肝癌の臨床検討からODCの活性化に伴うポリアミンの増加が発癌、および癌の進展に関与することを明らかにしてきた。ポリアミンにより誘導されるmRNAのDifferential dysplay法により解析を行い、それによりスクリーニングされたポリアミンのターゲット遺伝子をプローブとしたNorthern解析により遺伝子発現の変化を検討した。ODCの特異的阻害剤であるDFMOは細胞内ポリアミンの枯渇状態をつくり、細胞増殖を停止させるが、putrescine添加では増殖は再開する。そこでputrescineの添加にて起こる遺伝子変化をDifferential dysplay法にてスクリーニングし発現量の低下した遺伝子あるいは増加した遺伝子を決定した。その結果、25個の遺伝子において発現が増加し、32個では発現の低下が認められた。そこで呼吸鎖に関連した遺伝子3個(cytochrome oxidase subunit 1、low molecular mass ubiquinone-binding protein、NADH dehydrogenase subunit 2)についてNorthern解析し、putrescineにより発現量が低下することを確認した。そこで細胞内のATP量を検討したところDFMO処理されたHep G2細胞では外因性ポリアミンによってATPが増加することが明らかとなった。
|