研究概要 |
CD80を発現させる基礎的実験系として,CD80mRNAをPCR産物より精製し,腫瘍細胞(ヒト胃癌および胆嚢癌樹立細胞)にエレクトロポレーション法およびベクターを用いた遺伝子導入を試みた。しかし,現在のところ,エレクトロポレーション法,アデノおよびレトロウイルスベクターを用いた導入では良好な効率が得られていない。 C57BL/6マウスに肝特異抗原(liver specific membrane lipoprotein:LSP)をcomplete Freund's adjuvantとともに経静脈投与し、その後に脾臓よりリンパ球を採取、このリンパ球をLSPおよびIL2と長期に培養する実験系では,T細胞がLSPに特異的に反応することが確認されたが,今の所クローンの樹立には至っていない。 また,ヒトにおけるAIHでの抗LSP抗体および抗アシアログリコプロテインレセプター抗体の測定系については,ELISA系で抗原固相化した測定系で検討しているが,抗LSP抗体,抗アシアログリコプロテインレセプター抗体の測定結果は不安定であり,今後の改良が必要と考えられる。
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