研究課題/領域番号 |
09670586
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
金子 宏 愛知医科大学, 医学部, 講師 (60214467)
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研究分担者 |
森 省三郎 愛知医科大学, 医学部, 助手 (70257707)
満間 照典 愛知医科大学, 医学部, 教授 (00111857)
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キーワード | ストレス / ペプチド / アミリン / adrenomedullin / Helicobacterpylori / ラット / マウス |
研究概要 |
1.各種ストレスあるいはストレス関連ペプチドがラット胃機能に及ぼす影響 (1)ラットの胃前壁に圧モニターを装着し、同時に大槽内に留置可能なカテーテルを挿入した。テレメーター装置を使用し安静時、ストレス負荷時の胃収縮の変化が比較的安定して測定できるようになり、現在ストレスの種類による胃収縮運動の差異を検討中である。 (2)ラットの大槽内にカルシトニン遺伝子関連ペプチド、アミリンあるいはadrenomedullinを微量注入し、アルコールによる粘膜傷害への影響を検討した結果、これらのペプチドはpmol単位の少量で粘膜保護作用を有することが明らかとなった。静脈投与では影響をみられず中枢特有の作用であることも判明した。この結果は1997年米国消化器病学会で発表し、adrenomedullinの成績は雑誌掲載予定である。 2.Helicobacter pylori(HP)感染のいかなる要因が粘膜傷害の差異を規定しうるかをストレス(および関連ペプチド)の観点も含め胃局所・中枢神経の機能から検討 (1)感染実験の作成:ラットの胃前壁に酢酸潰瘍を作成し、HPの標準株ATCC43504を液体培養し、その分泌液を複数回投与した。マウスではSydney系HPを数回接種した。両実験系において、HPの感染が比較的安定して得られるようになった。 (2)今後の展開:HPによる胃粘膜病変を経時的に観察し、胃粘膜の病理と胃局所のペプチドの変化も調べる計画である。さらに、脳室内にTRH等の迷走神経興奮物質を同時投与した際の粘膜病変への関与を調べる予定である。
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