研究課題/領域番号 |
09670586
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
金子 宏 愛知医科大学, 医学部, 講師 (60214467)
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研究分担者 |
山口 力 愛知医科大学, 医学部, 助手 (70288538)
森 省三郎 愛知医科大学, 医学部, 助手 (70257707)
小寺 浩 愛知医科大学, 医学部, 助手 (50298593)
小長谷 敏浩 愛知医科大学, 医学部, 助手 (60298594)
満間 照典 愛知医科大学, 医学部, 教授 (00111857)
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キーワード | ストレス / ペプチド / ソマトスタチン / adrenomedullin / Helicobacter pylori / ラット / マウス / D細胞 |
研究概要 |
1. 各種ストレスあるいはストレス関連ペプチドがラット胃機能に及ぼす影響 (1) ラットの胃前壁に圧モニターを装着し、同時に大槽内に留置可能なカテーテルを押入した。テレメーター装置を使用し安静時、ストレス負荷時の胃収縮の変化が比較的安定して測定できるようになり、現在ストレスの種類による胃収縮運動の差異を継続検討中である。 (2) ラットの大槽内にカルシトニン遺伝子関連ペプチド、アミリンあるいはadrenomedullinを微量注入し、アルコールによる粘膜傷害への影響を検討した結果、これらのペプチドはpmol単位の少量で粘膜保護作用を有することが明らかとなった。静脈投与では影響をみられず中枢特有の作用であることも判明した。adrenomedullinの成績は雑誌掲載された。 2. Helicobacter pylori(HP)感染のいかなる要因が粘膜傷害の差異を規定しうるかをストレス(および関連ペプチド)の観点も含め胃局所・中枢神経の機能から検討 (1) 感染実験の作成:マウスでSydney系HPを数回接種した。感染マウスにNSAIDsを投与しHP感染の胃粘膜傷害への程度を検討し、感染が傷害の程度に影響する可能性があり継続検討中である。 (2) HPによって産生されるアンモニア長期投与のラット胃前庭部粘膜内分泌細胞およびソマトスタチン受容体発現への影響を検討し、アンモニアによってソマトスタチン(D)細胞の減少と受容体の抵抗性が明らかとなり、この成績は雑誌掲載予定である。 (3) ソマトスタチンのHP増殖への影響を液体培地で検討し、ソマトスタチンはHP感染患者にみられる胃液中ソマトスタチン濃度で増殖が抑制することを明らかにし、論文掲載された。
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