研究課題/領域番号 |
09670591
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | (財)癌研究会 |
研究代表者 |
相羽 恵介 財団法人癌研究會, 癌化学療法センター・臨床部, 副部長 (90150086)
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研究分担者 |
水沼 信之 財団法人癌研究會, 癌化学療法センター・臨床部, 研究員
高橋 俊二 財団法人癌研究會, 癌化学療法センター・臨床部, 研究員 (90221358)
伊藤 良則 財団法人癌研究會, 癌化学療法センター・臨床部, 研究員 (00261131)
堀越 昇 財団法人癌研究會, 癌化学療法センター・臨床部, 部長 (00085648)
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キーワード | TS / RNA / biochemical modulation |
研究概要 |
TS阻害効果の高いBCMの検討。1)RNA-Protein binding assay Gel mobility shif t assayを用い、ActinをコントロールとしてTS mRNAと蛋白質の結合力を検索した。ヒトTS蛋白自身がTS mRNAとの結合力が最も強かった。P16、P53等の信号伝達関連の蛋白や細胞周期に関与する蛋白では強い結合力を持つ蛋白は認められなかった。しかし、葉酸代謝拮抗物質のZD1694及びZD9553に強い結合力が認められた。現在TS competition asssayにてTS regulation systemに及ぼす影響を検討中であるがいままでは、ZD1694がTS蛋白とも結合力が高かった。mRNAの結合部位も検討中であるが5、UTR regionに存在する可能性が強い。また広く他の蛋白質等との結合力を検討中である。2)In vitro translation ZD1694を用いてIn vitro translationにおけるTS蛋白合成に及ぼす影響を検討したところ、TS発現力は強く抑制された。このことからはZD1694はmRNA以降でTS発現を抑制し、耐性を打破する可能性があると考えられた。3)MTT assayヒト大腸癌細胞株を用いZD1694やZD9553のmodulatorとしての可能性をIC10の濃度にて検討中である。同時にTS阻害に及ぼす影響をTS activity assay,TS binding assayを用いて検討中である。
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