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1997 年度 実績報告書

特発性間質性肺炎の病態における血管内皮細胞の役割

研究課題

研究課題/領域番号 09670625
研究種目

基盤研究(C)

研究機関自治医科大学

研究代表者

石井 芳樹  自治医科大学, 医学部, 講師 (20254914)

研究分担者 萩原 真一  自治医科大学, 医学部, 助手 (50285813)
千葉 喜三  自治医科大学, 医学部, 助手 (50285780)
キーワード血管内皮細胞 / 特発性間質性肺炎 / ブレオマイシン / ケモカイン / 接着分子 / N-アセチルシステイン
研究概要

【目的】特発性間質性肺炎(IIP)の病態における血管内皮細胞の変化とその病態における役割を知るため培養血管内皮細胞における接着分子発現やサイトカイン産生を検討した.
【方法】ヒト肺動脈血管内皮細胞をブレオマイシンで刺激し培養上清中へのIL-8やMCP-1の産生をELISA法で測定した.また,ICAM-1の発現をcell-ELISA法で解析した.アンチオキシダントであるN-アセチルシステイン(NAC)の効果も検討した.
【方法】ブレオマイシン刺激によって培養上清中に濃度依存性にIL-8やMCP-1の産生が増加した.ICAM-1の発現もブレオマイシンによって誘導された.NACは,これらのブレオマイシンの作用を抑制した.
【総括】IIPの動物モデルとしてブレオマイシン誘発肺臓炎が用いられるが,ブレオマイシンは血管内皮細胞を刺激してIL-8やMCP-1などのケモカインおよびICAM-1などの接着分子の発現を促し,循環血液中の好中球やリンパ球,単球の肺への集積を惹起している可能性が示唆された.アンチオキシダントであるNACが抑制したことよりブレオマイシンの作用はオキシダントやNF-κBの活性化を介していることが示唆された.NACがブレオマイシン肺臓炎さらには,同様にオキシダントが発症に関与しているIIPの治療として有用であると考えられた.

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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