研究概要 |
重症筋無力症(MG)でのblocking抗体のエピトープAChR185-196およびbinidng抗体のエビトープAChR61-76に対するコンプリメンタリーペプチドに対するモノクロナール抗体RhE(IgG2a,kappa)およびTCM240(IgG1,kappa)が患者血清中のidiotype抗体を認識することを昨年報告した。さらに血漿交換カラムにこのモノクロナール抗体を応用するために、モノクロナール抗体RhEおよびTCM240をRT-PCR法により,cDNAを取り出し,pGEMベクターに組み込み,cycle sequencingにより,heavy chainおよびlight chainの全塩基配列の解読に成功した。本年度はこの得られたTCM240のlight chainおよびheavy chainのvariable regionを含む塩基配列をPromega社製のPinPoint Xal vectorに組み込み、さらにJM109大腸菌にtransfectを行い、AChR61-76に対するコンプリメンタリーペプチドRhCA67-16に対するモノクロナール抗体TCM240のリコンビナント蛋白の作成を行った.affinity解析からは、TCM240のheavy chainが認識の中心であることが確認された。さらに塩基配列の予測ではheavy chainのCDR3領域が主役をなすと推察された。 さらにモノクロナール抗体RhEのリコンビナント蛋白の作成も行い、同様のaffinity解析を行う予定である。
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