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1999 年度 実績報告書

N18を始めとする正中神経SEPの延髄由来成分の、脳死判定における有用性の証明

研究課題

研究課題/領域番号 09670669
研究機関帝京大学

研究代表者

園生 雅弘  帝京大学, 医学部, 講師 (40231386)

研究分担者 望月 温子  帝京大学, 医学部, 助手 (50286994)
福田 博之  帝京大学, 医学部, 助手 (60286961)
所澤 安展  帝京大学, 医学部, 助手 (30256052)
畑中 裕己  帝京大学, 医学部, 助手
キーワード体性感覚誘発電位 / 正中神経 / 脳死 / 脳死判定基準 / N18電位 / 聴性脳幹反応 / 脳幹機能 / 延髄楔状束核
研究概要

本年度においては、畑中・所澤・園生らを中心にさらに約30例の脳死もしくは昏睡患者のSEP・ABR・臨床症候のデータを得、3年間合計で約100例の脳死もしくは昏睡患者のデータを得ることができた。これらの結果の分析から、正中神経SEPのN18成分は延髄機能を反映する客観的指標となり、残存脳幹機能の検出において、完全な特異性とABRより高い感受性を有していることが明らかにされた。延髄機能は呼吸・循環などの生命機能を維持する上で最も重要だが、従来延髄機能を客観的に評価できる生理学的検査法は存在しなかった(ABRは橋及び中脳を評価する検査)。今回の研究からN18が初めての延髄機能の客観的指標として確立されたことから、今後脳死判定においてN18を広く活用することによって、脳死判定の確実性信頼性を増していくことができるようになることが期待される。
これらの研究成果のうち初期の結果をまとめた論文が雑誌Journal of Neurology,Neurosurgery,Psychiatryに掲載された。また畑中・園生はこれらの結果をパドバ(イタリア)で開催された第2回国際神経救急シンポジウム、及び、京都で開催された第12回脳死・脳蘇生研究会に発表した。また、このテーマに関連する領域の研究を、園生(脳死後などに残存するP13様電位の起源)、望月(正中神経SEP P9成分の起源)、福田(正中神経SEPの刺激強度決定法の最適化)それぞれ進め、論文投稿ないし学会発表を行なった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Sonoo M et al.: "N18 in median nerve SEPs:a new indicator of the medullary function useful for the diagnosis of brain death"J.Neurol.Neurosurg.Psychiat.. 67・3. 374-378 (1999)

  • [文献書誌] 畑中裕己他: "脳死移行8症例における正中神経SEP N18成分と臨床徴候との関係"脳死・脳蘇生研究会誌. 12. 58-59 (1999)

  • [文献書誌] 園生雅弘他: "正中神経SEPのN18成分は,脳死診断に高い有用性を示す新しい延髄機能の指標となる"脳死・脳蘇生研究会誌. 12. 60-61 (1999)

  • [文献書誌] Sonoo M: "How much has been solved regarding SEP generators?pp47-51,Functional Neuroscience:Evoked Potentials and Magnetic Fields(EEG Suppl.49).Barber C et al.eds."Elsevier Sciences B.V.,Amsterdam. 330 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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