研究課題/領域番号 |
09670669
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
園生 雅弘 帝京大学, 医学部, 講師 (40231386)
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研究分担者 |
望月 温子 帝京大学, 医学部, 助手 (50286994)
福田 博之 帝京大学, 医学部, 助手 (60286961)
所澤 安展 帝京大学, 医学部, 助手 (30256052)
畑中 裕己 帝京大学, 医学部, 助手
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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キーワード | 体性感覚誘発電位 / 正中神経 / 脳死 / 脳死判定基準 / N18電位 / 聴性脳幹反応 / 脳幹反応 / 延髄楔状束核 |
研究概要 |
1.補助金の交付を受けた3年間において、合計約100例の脳死もしくは昏睡患者から、約140のSEP・ABRの記録と臨床症例のデータを得ることができた。その結果として、正中神経SEPのN18成分は、脳死例では全例で消失していたが、非脳死例の9割近くで保たれていた。即ち、残存脳幹機能の検出能力において、N18は完全な特異性とABR(約8割)より高い感受性を有していることが明らかにされた。従来SEPで脳死反応に用いられてきたP13/14成分は、脳死例でも約3/4で一見低振幅ながら保たれているように見えることが問題であった。 2.8例の患者で、脳ヘルニアによって昏睡から脳死に移行する過程を、追うことができた。その結果、まず中脳機能を反映する対光反射・前庭眼反射などが消失し、次に橋機能を反映する角膜反射・ABR3波などが消失し、最後に、咳反射・咽頭反射消失・自発呼吸消失・血圧低下、N18消失とP13/14低振幅化などが短時間に相次いで起こり、脳死に移行したと判断された。このように、N18が延髄機能を表すと考えられる諸徴候と時を同じくして消失したことは、N18が延髄楔状束核起源であるという我々の説をさらに支持する結果と考えられた。 3.延髄機能は呼吸・循環などの生命機能を維持する上で最も重要だが、従来延髄機能を客観的に評価できる生理学検査法は存在しなかった(ABRが評価できるのは橋及び中脳の機能)。今回の研究からN18が初めての延髄機能の客観的指標として確立されたことから、今後脳死判定においてN18を広く活用することによって、脳死反応の確実性信頼性が高まることが期待される。 4.その他、脳死後などに残存するP13様電位の起源(園生)、正中神経SEP P9成分の起源(望月・園生)、正中神経SEPの刺激強度決定法の最適化(福田・園生)などの関連する研究を行いそれぞれ成果を得た。
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