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1999 年度 実績報告書

虚血性末梢神経障害の治療法の確立-Turning Pointの解明-

研究課題

研究課題/領域番号 09670677
研究機関近畿大学

研究代表者

高橋 光雄  近畿大学, 医学部・附属病院, 教授 (20028492)

キーワード末梢神経虚血 / 末梢神経血流量 / FK506 / 末梢神経障害 / 免疫抑制 / マイクロスフェアー / 再環流障害 / 神経保護作用
研究概要

本年度は平成9年度に報告した末梢神経部分虚血モデルを使って、免疫抑制の効果につき検討した。
方法
1.末梢神経虚血モデルの作製:平成9年度の報告の方法を用いた。マイクロスフェアー量は100万個を用いた。
2.実験計画:以下の二群を設定し、末梢神経部分虚血モデル作製後4週間において、末梢神経血流量とBehavior Scoreを比較検討した。
(A)コントロール群;末梢神経部分虚血モデル作製後、通常の餌にて飼育した。
(B)免疫抑制群;末梢神経部分虚血モデル作製直後にFK506を20μg経動脈的に投与し通常の餌で飼育した。
3.末梢神経血流測定;平成9年度報告書に記載した方法を用いた。
4.Behavior Score:平成9年度報告書に記載した方法を用いた。
結果
末梢神経血流量は、コントロール群が7.7±1.0ml/min/100gであるのに対して免疫抑制群は13.6±2.8と有意に上昇していた(P<0.01)。Behavior Scoreはコントロール群が4.1±1.8であったのに対し、免疫抑制群は10.2±0.8と有意な改善を示していた(P<0.01)。
結論
FK506は脳虚血に対する保護作用がある事が認められているが、末梢神経虚血にも有効性があるものと思われた。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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