研究課題/領域番号 |
09670698
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
江頭 正人 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (80282630)
|
研究分担者 |
吉栖 正雄 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (20282626)
鳥羽 研二 東京大学, 医学部・附属病院, 助教授 (60155546)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
キーワード | 酸化ストレス / エスロトゲン / 血管内皮細胞 / アポトーシス / BAX |
研究概要 |
1 免疫染色によりBCECでERの発現が確認された。 2 BCECにおけるアポトーシス誘導とその検出 BCECを0.1mMH2O2に1時間暴露することでdishからの血管内皮細胞の剥離、接着細胞数の減少が認められた。agaroser gel電気泳動によりDNA ladder pattemが検出され、内皮の剥離がアポトーシスによるものであることが確認された。細胞生存率による検討では、E2単独では細胞生存率に影響を与えなかった。しかしH2O2暴露後24時間ではE2は濃度依存的に細胞生存率を増加させた。一方%apoptotic cellはE2前処置により濃度依存的に抑制された。 3 アポトーシス関連蛋白の発現:E2はBax蛋白の発現を減少させたが、P53やBcl-2蛋白の発現量には影響を与えなかった。 (4) in vivoにおけるエストロゲンと血管内皮細胞のアポトーシスとの関連は明らかではない。今回,H2O2傷害血管で、血管内皮細胞のapoptosisと内皮再生との関連をin situで検討した。H2O2暴露後のEvans blue染色では斑状の内皮傷害が出現し、同部位でapoptosisを認めた。正常内皮細胞数は暴露後6時間、24時間でE2群はP群より有意に多かった。2週後の新生内膜肥厚もE2群で有意に抑制されていた。 結論)E2は内皮のapoptosis抑制、内皮再生の促進を介し新生内膜肥厚を抑制する。この機序にApotosisを促進するBAX蛋白遺伝子の発現抑制が示唆される。
|