研究概要 |
小粒子LDLは冠動脈疾患などの動脈硬化病変を促進するリポプロテインである。従来、糖尿病において小粒子LDLが多いことが報告されていたがこれは糖尿病に伴う脂質代謝異常の結果と考えられていた。そこで検診の受診者210名よりLDL粒子サイズと規定している因子を検討した結果血中トリグリセソゾ,HDLコレステロール,HbAlCが有意な独立した因子であったが22%を説明するにすぎなく,LDL粒子サイズは通常の検査では十分に説明されない因子であることがわかった。またこのLDL粒子サイズは75gGTTにより大きなものは小さくなり,小さいものは大きくなりその変化はインスリン値と関係があることを認めた。
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