研究概要 |
我々はQT延長症候群(LQTS)患者を対象に、ターゲット・チャネルとしてカリウム・チャネルをコードするK_<VLQT1>(LQT1),hERG(LQT2)またナトリウム・チャネルをコードするSCN5A(LQT3)の各機能部分を挟む形でプライマーを作成してPCRで増幅し、PCR-SSCP法にてスクリーニングを行っている。本年度は、具体的な対象としてfamilial LQTSなどの家族性不整脈症候群とsecondary LQTS患者を選んだ。2次性のLQTS患者のなかにも、実はsubclinicalな遺伝子異常があり、徐脈や薬剤といったチャレンジを受ける結果、表現型としてのQT延長が出現するのではないかとの我々の仮定から研究対象に加えた。まずPCR-SSCP法による異常チャネルの同定については患者全血(5ml)から白血球を分離しゲノムDNAを採取する。上述のようにデザインされたプライマーを用いてPCRを行い、得られたcDNAをSSCPに供し、異常バンドの出現から個々の患者におけるチャネル異常の同定、さらにトポロジー・レベルで異常部位を想定した。さらにsequenceによる異常部位の決定を行った。本年度の検索で我々は、SSCPで異常を認めた家系の内、3例にKvLQTlの、また異なる3例にHERGの、さらに1例にSCN5Aのmissense mutationを発見した。その詳細については現在論文執筆中であり、99年3月の第63回日本循環器学会にて報告予定である。
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