• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

QT延長症候群の病態と遺伝子異常の関連

研究課題

研究課題/領域番号 09670721
研究機関岡山大学

研究代表者

大江 透  岡山大学, 医学部, 教授 (70263556)

キーワードQT延長症候群 / 心電図 / 遺伝子診断
研究概要

1. 臨床症状及び病態の整理
QT延長症候群においては、心電図上QT dispersionを示すが、局所の壁運動もdispersionを示すのではないかと考え、心エコーを用いて検討を行った。8人のQT延長症候群の患者において左室短軸像を得て、前中隔、後中隔、前壁、側壁、後壁の収縮期における壁の収縮時間をそれぞれ算出し、その差をdispersionとして求めた。結果は正常人に比べ壁運動のdispersionは大きく、更に壁運動のdispersionと心電図上のQTdispersionは相関した(r=0.84,P<0.001)。この結果をHeart 1998;80:245-250において報告した。
2. 遺伝子診断
後天性QT延長症候群患者の血液のリンパ球からDNAを取り出し、従来報告されているLQT1,2,3遺伝子をPCRにより増幅することに成功した。
先天性QT延長症候群患者において、PCR後シークエンスを行い従来報告されている遺伝子の変異の有無を調べたが、現在のところ変異は認めていない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] K Nakamura, T Ohe: "Dispresion of regional wall notion abnormality in patients with long QT syndrome." Heart. 80・3. 245-250 (1998)

  • [文献書誌] 大江透: "頻脈性不整脈の機序と治療" 日本内科学会誌. 87・9. 1939-1945 (1998)

  • [文献書誌] 森田宏.大江透: "QT延長症候群の臨床像" カレントテラピー. 16・2. (1998)

  • [文献書誌] 森田弘.大江透: "QT延長症候群の遺伝子細分類とその意義" 呼吸と循環. 46・4. (1998)

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi