研究概要 |
・心筋梗塞モデルの作成-日本白色種家兎を用いて心筋梗塞モデルを作成中である。左前下行枝を結紮した家兎で閉胸して4週間生存可能であることを確認したが、心不全を生じるほどの大梗塞にいたっていないことが明らかとなった。現在結紮する部位の変更を検討中である。 ・頻拍誘発心不全モデルの作成-ペーシンング電極を開発中である。家兎に応用するには至っていない。 ・β受容体シグナル伝達の検討-家兎心筋細胞膜分画を用いてβ受容体のsaturation assay,イソプロテレノールのcompetition assayおよびGTPシフト、β1/β2subpopulation,アデニルシクラーゼ活性の測定系を確立した。Westem blot解析によりグアニン結合タンパク質(G蛋白)およびG蛋白レセプターキナーゼ(GRK)の発現を検討している。刺激性G蛋白とGRK2の測定を確立したが、抑制性G蛋白とGRK5に関しては現在抗体を変更して再検討中である。GRK2のバンドの特異性を確認する目的でGRK2のペプチドを購入予定である。GRK2の細胞内でのtranslocationを検討する目的で、supernatantとpelletの2種類の分画で同酵素の発現を検討する予定である。
|