研究課題/領域番号 |
09670750
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | (社)北里研究所 (1998-2000) 慶応義塾大学 (1997) |
研究代表者 |
赤石 誠 社団法人北里研究所, 研究員 (90150961)
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研究分担者 |
馬場 彰泰 社団法人北里研究所, 研究員 (60296572)
柴田 克志 慶應義塾大学, 助手 (70296565)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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キーワード | HVJ-リポゾーム法 / 電気活動 / 心不全 / ルシフェラーゼ / イオンチャネル / 心筋梗塞 / Kv1.2 / Kv1.5 |
研究概要 |
本研究では、HVJ-リポゾーム法を用いて生体内にて外来遺伝子導入法を確立させる事を第一の目的とし、心筋梗塞などのモデルマウスを作製し心不全、心筋虚血などの各種病態生理下における心筋電気活動の制御機構を生化学的にまた電気生理学的に解析する事により、心室性不整脈発生メカニズムを明らかとする事を第二の目的とした。さらに外来遺伝子導入によりこれらの病的電気活動を正常化させる事が出来るかどうか検討する事を第三の目的とした。 【結果1】ルシフェラーゼ発現ベクターをHVJ-リポゾーム法にて生体内遺伝子導入したところ心筋細胞に高度のルシフェラーゼ活性を認め、生体内心臓遺伝子導入が可能であることが明らかとなった。 【結果2】ラット心筋梗塞モデルでは、プログラム電気刺激により致死性不整脈の誘発に成功した。 【結果3】各心房性利尿ホルモン受容体遺伝子(A、BおよびC型)の発現は心筋梗塞後のリモデリングの過程において著明に変化した。特にA型およびB型心房性利尿ホルモン受容体mRNA量はダウンレギュレーションを受け、サブクラス特異的な制御機構を有すると考えられる。 【結果4】心房と心室ではKv1.2とKv1.5の発現制御が異なっており、これらのチャネル発現量の変化は心筋梗塞後リモデリングに伴う電気生理学的変化に関与している可能性が示唆された。さらに、今後、外来遺伝子導入によりこれらの病的電気活動を正常化させる事が出来るかどうか今後の興味がもたれる
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