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1997 年度 実績報告書

新しい心室拡張期スティッフネスの臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 09670762
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京女子医科大学

研究代表者

菅原 基晃  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (60010914)

研究分担者 内田 啓介  日本光電(株)R&Dセンター開発部, 係長
近藤 順義  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90178434)
仁木 清美  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40218095)
孫崎 信久  東京女子医科大学, 医学部, 講師 (70181625)
キーワード新機能 / 拡張機能 / スティッフネス / 高血圧 / 心肥大 / 塩酸パパベリン
研究概要

我々が開発した心室圧と心室壁厚とを測定して心室局所の心筋機能を解析する方法を,動物実験に基づく研究および臨床診断に応用した.
1.動物実験:塩酸パパベリンの冠動脈内投与の安全性について
塩酸パパベリンは冠血流の予備能を評価するために臨床診断に用いられている.通常の心機能指標の変化でみているかぎり,塩酸パパベリン投与により心臓の動作状態が変化するようにはみえない.しかし,我々の局所心筋機能の指標でみると,塩酸パパベリン投与後はその灌流域の心筋が仕事をしなくなることが明らかとなった.塩酸パパベリンの臨床使用には十分な注意が必要である.
2.臨床研究:心室拡張期スティッフネスの臨床応用
高血圧性心肥大症例と正常例の心室拡張期スティッフネスの違いを比較検討した.両群において,安静時および運動負荷中の心室拡張期スティッフネスを求めた.その結果,安静時には両群間で心室拡張期スティッフネスの差はなかった.しかし,運動負荷中の心室拡張期スティッフネスは,正常群では安静時と変わらなかったのに対し,高血圧性心肥大群では安静時に比べ有意に上昇していた.高血圧性心肥大症例では,運動時の心室拡張機能が低下していることが明らかとなった.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 仁木清美 Kiyomi Niki: "Disopyramide improves the balance between myocardial oxygene supply and demand in patients with hypertrophic obstructive cosldiomyopathy." Heart and Vessels. 12巻. 111-118 (1997)

  • [文献書誌] Yasushi Takeichi: "Dynamic exercise-induced changes in diastolie properties of the regional myocardium in hypertenseve left ventricular.hypertroplry" Heart and Vessels. Suppl.12. 138-141 (1997)

  • [文献書誌] Mark W, Ramsey: "Arterial wave intensity and ventriculoarterial interaction." Heart and Vessels. Suppl.12. 128-134 (1997)

  • [文献書誌] 近藤順義: "塩酸パパベリン冠動脈内投与は安全か?" 心臓. 29巻10号. 805-816 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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