研究課題/領域番号 |
09670768
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
浮村 聡 大阪医科大学, 医学部, 助手 (50257862)
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研究分担者 |
出口 寛文 大阪医科大学, 医学部, 講師 (90131341)
北浦 泰 大阪医科大学, 医学部, 助教授 (50084950)
河村 慧四郎 大阪医科大学, 医学部, 教授 (00026832)
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キーワード | 心筋炎 / アポトーシス / ウイルス |
研究概要 |
昨年度は心筋内ウイルス核酸の発現について検討したが、本年度は心筋炎におけるアポトーシスの存在についての検討を行うため、以下の検討を行った。 1. モデル動物の作成。 ウイルス性心筋炎において、パーフォリンノックアウトマウスでは細胞障害性T細胞、あるいはナチュラルキラー細胞が標的細胞に接着しても、パーフォリンを放出できず、標的細胞壊死がおこりにくいと考えられる。このモデルではウィルスを除去するために、他の経路による細胞死、すなわちアポトーシスがより、重要である可能性が考えられる。そこで、通常のA/JマウスおよびC3H/Heマウスを用いた心筋炎モデルに加え、パーフォリンノックアウトマウスを用いてコクサッキーB3性心筋炎モデルを作成、標本の作成、核酸の抽出を行った。 2. アポトーシス関連遺伝子発現の定量化の検討。 PCR法は高感度で優れた核酸検出法だが、通常は定量化に難点がある。PCRの核酸増幅がプラトーに達する前は半定量化が可能で、それに適した増幅回数の検討を行ったが、信頼性を欠いた。最近ABI社よりリアルタイムで定量の可能なPCR増幅装置PRISM7700が発売され、本学機器共同利用センターに導入された。そこで、本装置を用いてアポートシス関連遺伝子発現の定量化を行うべく、現在、プライマー及びプローブの設計、作成、増幅の確認を行っている。 本方法が確立すれば、すみやかにモデル動物、及びヒトの生検心筋標本、手術時の切除標本を用いて実験を行う予定である。
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