研究課題/領域番号 |
09670773
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
朔 啓二郎 福岡大学, 医学部, 講師 (40183371)
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研究分担者 |
熊谷 浩一郎 福岡大学, 医学部, 講師 (10248510)
太田 孝男 琉球大学, 医学部, 教授 (70185271)
自見 至郎 福岡大学, 医学部, 助手 (30226360)
田代 英一郎 福岡大学, 医学部, 助手 (20271439)
白井 和之 福岡大学, 医学部, 助手 (80268995)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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キーワード | 高比重リポ蛋白 / 一酸化窒素 / ACE / 遺伝子多型 / 虚血性心臓病 |
研究概要 |
本研究は、虚血性心臓病(CHD)の基礎的危険因子が、総合的、多因子的にどの様に虚血性心臓病発症、治療、予後に関連するかを検討した。CHDの基礎的危険因子として中心的役割を演ずるeNO合成酵素、アンジオテンシン変換酵素(ACE)、高比重リポ蛋白(HDL)を標的に、それらの遺伝的、量的、質的、病理学的介入のデータの統合と、臨床的所見、治療効果、予後を対比した。血管内皮細胞内ACEはNOの刺激物質であり、プロスタサイクリン遊出に重大な働きをするブラジキニン分解に働く。また、NO合成酵素産生は酸化LDLやHDLの働きにより調節を受ける。よって、NO、ACE、HDLで形成されたCHD発症のループ(回路)を重要視した訳である。糖尿病を合併しない虚血性心臓病患者を対象とした臨床研究からはACE遺伝子DD型とeNOS[Glu^<298>→Asp]ミス変異が合併すると、冠動脈硬化の相対危険度が有意に高くなること、また、HDLの重要な蛋白であるアポAI及びアポAIV遺伝子多型やアポAI欠損症患者を報告してきた。HDLの量と質(機能)の解析を行ったが、VLDL、LDLを沈澱させた後の血清HDL分画でのコレステロールエステル化率(HDLの機能)を検討し、低HDL血症(量的解析)でFER_<HDL>が高値(質的解析)を示す場合が冠動脈硬化の相対危険度が一番増大する結果を得た。さらに経食道心エコーでの動脈硬化所見とFER_<HDL>の統合はCHDを予測するに十分であること、また、低HDL-C血症と高インスリン血症の合併はCHDのリスクを増大することなどを報告した。ACE遺伝子多型別(II,I/D,DD型)で、各種の負荷試験における反応性やインスリン感受性試験が異なることも報告した。種々の因子の統合分析から将来のCHD発症との関連の解明を試みている。大きな課題であるため今後も継続していきたい。
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