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1997 年度 実績報告書

ステロイド受容体遺伝子多型性とIgA腎症の進展に及ぼす影響についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 09670788
研究種目

基盤研究(C)

研究機関新潟大学

研究代表者

早川 広史  新潟大学, 医学部・附属病院, 助手 (90208603)

研究分担者 冠木 直之  新潟大学, 医学部・附属病院, 医員
奥川 敬祥  新潟大学, 医学部・附属病院, 医員
キーワードIgA nephropathy / steroid therapy / estrogen receptor / progesterone receptor / phenotype / PCR / prognosis / child
研究概要

1.目的
エストロゲン受容体(ER)やプロゲステロン受容体(PR)の遺伝子多型性がIgA腎症の臨床的、組織学的進展に影響するか否かを検討する。
2.対象と方法
今年度は初回腎生検施行後に一定のプロトコールによるステロイド療法を現時点で終了したIgA腎症患児10名を対象とした。
(1)末梢血DNAから、PCR増幅法によりERやPRの遺伝子多型性を特定し、norma homozygote(No),heterozygote(He),abnormal homozygote(Ab)に分類した。
(2)発症時、初回および第2回生検時の尿蛋白量、尿中ナトリウム排泄分画(FENa)、血清総蛋白、尿素窒素、クレアチニン、ナトリウムを測定する。また、ステロイド療法前後で安静時血漿レニン活性、アンジオテンシンII、腎生検糸球体濾過量(GFR)を測定した。
(3)初回と第2回腎生検所見を組織学的スコア化で評価する。腎病理組織を急性期所見と慢性期所見に分け、それぞれを急性期スコア(AI)と慢性期スコア(CI)としてスコア化した。
(4)対象をER遺伝子の変異群(He,Ab)、非変異群(No)、PR遺伝子の変異群(He,Ab)、非変異群(No)の4群に分類し、4群間で(2)、(3)'の項目について差異があるか否か検定する。
3.結果および考察
(1)ERについて
10例中5例のER多型性が確認され、内訳はHe型4名、Ab型1名であった。この内15歳の女児例はHe型で、思春期に発症し2年間の治療にもかかわらず慢性的な変化が進行している。12歳男児例はAb型で、治療2年後には腎生検スコア、臨床所見ともに改善している。
(2)PRについて
現在PCRの条件を設定中である。
現時点ではまだ症例数が少なく、統計学的な検討はできなかった。今後症例を増やして検討予定である。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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