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1997 年度 実績報告書

ファーバー病の病態解明-遺伝子のクローニングとシグナル伝達異常の解明

研究課題

研究課題/領域番号 09670805
研究種目

基盤研究(C)

研究機関大阪大学

研究代表者

乾 幸治  大阪大学, 医学部, 助教授 (90175208)

研究分担者 岡田 伸太郎  大阪大学, 医学部, 教授 (30028609)
西垣 敏紀  大阪大学, 医学部, 助手 (20283749)
キーワードファーバー病 / 遺伝子異常 / セラミド / セラミダーゼ / フポトーシス
研究概要

ファーバー病はリソソーム酵素である酸性セラミダーゼ欠損により、関節、皮下、喉頭などに主としてセラミドが蓄積し、皮下結節を形成し、進行すると全身の痩せを引き起こす。この病態を解明するため、セラミダーゼの遺伝子のクローニングを試みた。
遺伝子の構造の一部が報告されたため、その情報を元に正常皮膚線維芽細胞より全RNAを抽出し、逆転写反応によりcDNAを得た。また、2名の患者由来の皮膚線維芽細胞より同様にcDNAを作製し、遺伝子解析を行った。6種のプライマーを作製しcDNAを鋳型としてPCR法を行い、そのPCR産物を直接塩基配列決定を行い、症例1ではV96delのホモ接合で、症例2はV97E/V369Iの複合ヘテロ接合であることが判明した。また症例2の皮下結節での病理組織において、CD68陽性細胞が認められ、核が濃縮し分葉したapotpsisを疑わせる像が比較的多く認められた。しかし、Fas、bcl-2、IL-6での染色は認められなかった。
これら変異が病因と関係するかどうかの発現実験を行うため、まずアイソトープラベルのセラミドを合成した。合成は^<14>Cラベルのパルミチン酸を用い、スフィンゴ脂質セラミドN-deacylaseの酵素反応を利用し合成した。現在培養皮膚線維芽細胞を用い至適測定条件を検討中である。
細胞内シグナル伝達異常の検討ため、正常、Farber病由来の皮膚線維芽細胞を用い、培養液中にセラミドを添加し、培養液中のIL-2、IL-6を測定したが上昇は認められなかった。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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