研究課題/領域番号 |
09670808
|
研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
武良 哲雄 鳥取大学, 医学部, 講師 (80093631)
|
研究分担者 |
河野 由美 鳥取大学, 医学部・附属病院, 助手 (50243390)
小倉 嘉夫 鳥取大学, 医学部, 助手 (00135849)
|
キーワード | 新生児 / 胆汁うっ滞 / 放射性胆汁酸 / ラット小腸ループ法 / 胆汁酸消失率 / 人乳 / 人工乳 |
研究概要 |
腸管からの胆汁酸吸収に対する人乳及び人工乳の影響を比較、検討したが、人乳及び人工乳で哺育したラットを作成する方式では、人乳がラット消化管内で凝固してしまうため困難である事がわかった。そのため他の因子を除去するために小腸ループを作成し人乳及び人工乳と共に放射性胆汁酸を投与し、一定時間後の腸管内胆汁酸の消失率から胆汁酸吸収率を検討した。即ちラットの小腸末端から15cm長の腸管内に^<14>C-コール酸及び内部標準物質として腸管内で吸収されないない3H-マンニットルの2種類のアイソトープを主食に混じて充満させ、一定時間後に内容を洗浄し、放射性胆汁酸の消失率を検討した。その結果、消失率は経口投与法に比較を検討した。その結果、消失率は経口投与法に比較して非常に早かった。その結果、内部標準の回収率は70%以上と良好であった。また、胆汁酸投与15分後の吸収率はコントロール群88.9±5.2%、人乳群77.9±12.4%、人工乳群52.2±15.0%と、ラット腸管での胆汁酸吸収に対し、人工乳が阻害的に働くという知見が得られた。
|