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1997 年度 実績報告書

IGF-II/IGF-II受容体系の小児成長に及ぼす影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09670831
研究種目

基盤研究(C)

研究機関埼玉医科大学

研究代表者

佐々木 望  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (00009672)

研究分担者 大竹 明  埼玉医科大学, 医学部, 講師 (00203810)
キーワードインスリン様成長因子II / 小児成長障害 / 分子生物学
研究概要

IGF-II受容体はリソソーム酵素のターゲティングに必要なマンノース-6ーリン酸(M6P)受容体と同一で、IGF-II/M6P受容体と呼ばれる。本年度はヒトIGF-II/M6P受容体を精製してその抗体を得てIGF-II/M6P受容体定量システムを作ることを目的とした。
1,ヒトIGF-II/M6P受容体の精製 : リソソーム酵素を大量に発現している粘菌Dictyostelium discoideumの分泌液をアフィゲル-10に吸着させてアフィニティカラムを作製する。次いでアセトン&エーテル処理により除蛋白&除脂質を行いパウダー化したヒト胎盤をこのカラムに通すことにより、ヒトIGF-II/M6P受容体の粗画分を得る。次いでセファクリルS-200HRにてゲル濾過を行う。これらの操作の結果、ヒト胎盤より分子量約290kDaのIGF-II/M6P受容体粗画分が精製でき、SDS/PAGE上で単一のバンドを得ることができた。その収量は3.3μg/g tissueであり、ウシ胎仔肝の値(52.5μg/g tissue)の約1/20であった。
2,得られたヒトIGF-II/M6P受容体約1mgを用いてニュージーランドシロウサギを免疫中であるが、残念ながらまだ良い抗体が得られたことは確認できていない。
IGF-II/M6P受容体には細胞局在のものとは別に細胞から離れて血中を流れるものがあるとされるが、その詳細は不明である。抗体を用いた定量システムができれば、IGF-II&IGF-II/M6P受容体反応系をより詳細に解析することが可能となる。今後低身長児、過成長児の血中濃度を測定してその病態に迫りたい。その中でIGF-II&IGF-II/M6P受容体系の反応異常が病態と関係していると考えられる症例を探し、既に手元にあるcDNAや抗体を活用し、病態を分子レベルで解明したいと考える。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 佐々木望: "Association of HLA-DR,DQ genotype with different b-cell functions at IDDM dianosis in Japanese" Diabetes. 46. 1893-1897 (1997)

  • [文献書誌] 佐々木望: "Antibodies to bovine serum albumin in Japanese IDDM children ; No associaation with GAD antibodies and HLA risk genotypes" Clin Pediatr Endocrinol. 6. 23-31 (1997)

  • [文献書誌] 佐々木望: "多施設用のグリコヘモグロビン測定標準化の検討" 糖尿病. 40. 219-229 (1997)

  • [文献書誌] 佐々木望: "18才以上に達した小児期発症インスリン依存性糖尿病患者の社会的適応および生活実態に関する疫学的検討" 糖尿病. 40. 547-555 (1997)

  • [文献書誌] 大竹明: "Visualization of mitochondria with green fluorescent protein in cultured fibroblasts from patients with mitochondrial diseases" Biochem Biophys Res Commun. 239. 580-584 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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