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1997 年度 実績報告書

川崎病患児の小腸内菌群によるスーパー抗原産生能の検討

研究課題

研究課題/領域番号 09670835
研究種目

基盤研究(C)

研究機関順天堂大学

研究代表者

山城 雄一郎  順天堂大学, 医学部, 教授 (10053159)

研究分担者 大塚 宜一  順天堂大学, 医学部, 助手
永田 智  順天堂大学, 医学部, 助手 (70266055)
清水 俊明  順天堂大学, 医学部, 講師 (30260889)
キーワード川崎病 / スーパー抗原 / 小腸粘膜
研究概要

バックグラウンド:川崎病患児小腸粘膜より分離された細菌群および小腸粘膜リンパ球に関する私たちの過去の細菌・免疫学的検討結果より、患児小腸粘膜よりスーパー抗原活性をもつ細菌が侵入し、川崎病発症に強く関与している可能性が示唆された。しかし、かかるスーパー抗原病因説だけでは、1)川崎病発症は幼少児期に多く成人例は認め難い、2)伝染性に乏しい、3)日本人に多いなど罹患しやすい人種に特異性がある 等の点が説明し難いことから、患児のリンパ球側にもこれらの抗原にsusceptibleな何らかの要因があることが想定された。
目的:川崎病患児小腸粘膜から分離された細菌群から産生された成分の川崎病患児リンパ球に対するmitogen活性について検討する。
方法:川崎病患児の小腸粘膜から分離された細菌群の培養上清を急性期川崎病患児末梢血より分離したリンパ球に加え、mitogen活性を3H-thymidineにて測定した。対照として、有熱期の川崎病以外の急性感染症患児、健康成人のリンパ球を用いた。
結果および考察:患児小腸粘膜から分離された細菌群の培養上清の中には、急性期川崎病患児リンパ球に対してmitogen活性をもつものがあった。また、対照患児や健康成人のリンパ球は、これら培養上清に対して何ら反応しなかった。川崎病患児小腸粘膜から分離された細菌群から産生された成分が川崎病患児リンパ球にのみmitogen活性を有するとしたら、患児小腸粘膜において、従来のスーパー抗原の概念だけでは説明できない免疫反応が惹起されている可能性が示唆される。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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