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1998 年度 実績報告書

新しい光増感剤の皮膚癌に対する光力学的療法への応用研究

研究課題

研究課題/領域番号 09670870
研究機関福井医科大学

研究代表者

熊切 正信  福井医科大学, 医学部, 教授 (60125309)

研究分担者 石田 久哉  福井医科大学, 医学部附属病院, 助手 (60193330)
石黒 和守  福井医科大学, 医学部附属病院, 講師 (00222985)
キーワード光増感剤 / レーザー光 / 超音波 / 抗腫瘍効果 / 有棘細胞癌 / pheoforbide / clorinE-6 / 光力学的療法
研究概要

今までの実験から、抗腫瘍効果は、波長可変レーザー光と超音波の併用照射による場合がもっとも優れていることが判明した。すなわち光増感剤による抗腫瘍効果の優劣を検討したところ、PH-1126(pheoforbide-a誘導体)がもっとも有効であった。一方、超音波照射単独の場合はATX-70(clorinE-6誘導体)を使用した場合に優れた抗腫瘍効果がみられた。そこで、レーザー光と超音波の併用照射が単独療法に比べより抗腫瘍効果を持つか否かを調べるため、PH-1126および、ATX-70を用いて検討することとした。腫瘍としては、今まで行っているC3H/Heマウスの背部に継代可能な有棘細胞癌組織片を移植したものを用い、約1週間後に尾静脈から薬剤を投与し、575nm、630nm、650nmのレーザー光あるいは1.099MHz、37W/50Ωの超音波を10分間照射した。照射後、腫瘍の大きさを経時的に計測し、同時に、一部のマウスからは光顕・電顕試料を作成した。さらに、光力学的治療は非侵襲性である代わりに、治療後の再発率が高いため、生存曲線を作成し、延命効果の検討もしている。
なお、光顕・電顕試料から真皮の変化を調べる過程で、ヒトの正常、病態を参考とするため、具体的な臨床例での真皮の病変あるいは汗腺の構造を検討していたところ、興味ある所見を経験したので別途報告した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] L.-M.Lao, et al: "The ultrastructural findings of Charcot-Leyden crystalsin stroma of mastocytoma" Journal of Permatological Science. 17巻・3号. 198-204 (1998)

  • [文献書誌] L.-M.Lao, et al: "The Ultrastructural characteristics of eccrive sweat glands in a Fabry disease patient with hypohidrosis" Journal of Permatological Science. 18巻・2号. 109-117 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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