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1998 年度 実績報告書

新しい活性化補助分子,SLAMのT細胞活性化における役割及び遺伝子治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 09670871
研究機関山梨医科大学

研究代表者

島田 眞路  山梨医科大学, 医学部, 教授 (10114505)

研究分担者 椙山 秀昭  山梨医科大学, 医学部, 助手 (70301207)
キーワードSLAM / co-stimulation / T細胞活性化
研究概要

SLAM分子はmemoryT細胞,B細胞の一部,未分化胸線細胞に恒常的に発現しており,naiveT細胞には発現が認められないものの活性化刺激により急速に発現誘導されることが知られている。またT細胞上のSLAM分子はcrosslinking刺激によりco-stimulation activityを示すことが判明している。
我々はSLAM分子の生物学的機能,特にco-stimulation入力のメカニズムを解析するため,そのligandの同定を試みた。この目的のため,まず我々は正常ヒト末梢単核球をPHAにて48時間刺激した後そのRNAからRT-PCR法にてSLAM分子のcDNAをsubcloningした。このSLAM分子の細胞外ドメインのcDNA(+1 to +717)の下流にヒトイムノグロブリンFc部分のcDNAを結合させ,これをpCDM8プラズミド内に組み込んだ。このプラズミドはsequenceのmutationがないことを確認した後,P3U1細胞にstable transfectさせ,この細胞を大量培養することによりSLAM-Ig蛋白を回収した。同様の方法にて他のcostimulatory moleculeである、CTLA4-Ig,ICAM-1-Igも作製した。以上の方法により得られたfusion proteinを用いて、T細胞が抗原提示細胞により活性化される際の各分子の重要性を検討した結果、CTLA4-Ig及びICAM-1-Igにて処理した群はT細胞の活性化が抑制されたが、SLAM-Igにて処理した群ではT細胞活性化の変化を認めなかった。またSLAM-Igを用いて様々な細胞の染色を試みたが細胞は染色されなかった。この原因としてSLAM-Igが二量体を形成していることがligandに対する結合性を弱めているものと考えており、現在、SLAM-Igのs-s結合を破壊した一量体の作製を行っている。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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