研究課題/領域番号 |
09670873
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
古川 福実 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (40156964)
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研究分担者 |
瀬尾 尚宏 浜松医科大学, 医学部, 助手 (50283354)
戸倉 新樹 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (00172156)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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キーワード | マウス / ループスエリテマトーデス / 脱毛 / 性差 / H-2 / 自己免疫 |
研究概要 |
NZB/KNマウス(雄)には、血清学的にはリウマチ因子や、タイプIIコラーゲンに対する抗体が存在し、関節病変や後背部から尾部にかけて脱毛が高率に認められる。NZB/KNマウスの脱毛発症の免疫病理学的な検索を行い、自己免疫性脱毛症のモデルの可能性について検討した。 1. NZB/KN雄マウスの脱毛病変は、経時的に発現頻度が増し、3か月齢で約25%、12か月齢で80%であった。 2. 脱毛発症初期に、真皮血管周囲に単核球浸潤が認められた。NZB/KN雄マウス血清中には毛包組織に対する主にIgMタイプの抗体が高頻度に存在し、毛包組織の基底膜部(BMZ)にはlgMが主に沈着していた。 3. (NZWxNZB/KN)F1は12か月齢で雄13.3%、雌6.7%、F2マウスは雄44%、雌7.3%の脱毛の発現率を示した。F1マウスでは、BMZやHFにlgGの沈着も見られるようになった。この傾向は、F1雌マウスに顕著であった。F2マウスを用いて、雌雄、H-2、蛋白尿、脾腫について脱毛との相関関係をみると、NZB/KNの脱毛の発症に関係する因子として性差が非常に重要性が示唆された。 4. 脱毛とBMZあるいはHFへの免疫グロブリンの沈着の間には、有意な相関関係は認められなかった。 以上から、NZB/KNマウスは、自己免疫性脱毛症の機序を解明するうえで一つのモデルになることが類推された。少なくとも、NZB/KNマウスで見るかぎり、毛包のBMZの免疫グロブリンは脱毛の発症には積極的には関与していない可能性が示唆された。
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