1)FRP-1の皮膚疾患における巨細胞形成への関与:FRP-1の皮膚における巨細胞形成に関わる事実を確認するため、病理組織学的に巨細胞が形成される皮膚疾患数種において、FRP-1抗原の発現を免疫組織学的に検索した。臨床皮膚病理組織を材料として、皮膚内におけるFRP-1抗原の分布を経時的に検索した。検索の結果、炎症巣ではFRP-1抗原陽性の単核球の集合が認められ、ついで巨細胞形成にあたり単核球細胞膜でのFRP-1抗原がさらに著明に増加していることを明らかにした。 2)FRP-1の巨細胞形成時の動態:in vitroにおいてヒト単核球細胞を巨細胞化し、それに伴うFRP-1抗原の発現の変化を経時的に計測した。抗原刺激による細胞増殖とともに、単核球はFRP-1抗原発現を増強し、細胞膜での発現に変化を生ずることを明らかにした。 3)以上の知見をまとめた論文は投稿中である。
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