研究概要 |
平成9年度 1)新生内膜肥厚抑制型の新型ステントを作成すべく、本年度は、共同研究者とともにステント試作を繰り返した。 2)内膜肥厚抑制方法の検討もPGE1薬剤投与によって内膜肥厚抑制効果のあることを発見し、本年度の米国IVR学会にて報告した(Seiji K,Ishibashi T,et al : Prostaglandin E1 reduces neointimal hyperplasia after stent implantation without systemic anticoagulation : experimental study in canine.SCVIR 1998)。また、従来の既存のステントを用いた我々の成犬による動物病理学的検討から、ステント拡張による局所の圧力も、問題となる内膜肥厚の一因であることが判明した。この理由からステント形状も工夫し内膜肥厚抑制の可能なデザインを考案した。 3)ステンレスとナイチノールのパイプ素材を選定し、レーザー加工にて試作ステントを外注した。この試作品が動物実験に使用できるかを検討している段階である。共同研究者と特許出願中検討中であり詳細なステントの形状、素材については記述できない。 4)さらにステントデリバリーシステムの開発も平行して進めている。ステント形状(自己拡張型の場合にはシースから留置する型、バルーン拡張型ではバルーンの選定)に応じた留置方法も考案中である。
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