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1997 年度 実績報告書

MRによる機能・代謝映像の癌診断における特異性の検討-PETとの対比

研究課題

研究課題/領域番号 09670921
研究種目

基盤研究(C)

研究機関福井医科大学

研究代表者

石井 靖  福井医科大学, 医学部, 教授 (00026949)

研究分担者 前田 正幸  福井医科大学, 医学部, 助手 (70219278)
米倉 義晴  福井医科大学, 高エネルギー医学研究センター, 教授 (60135572)
キーワード核磁気共鳴画像 / 脳腫瘍 / 代謝 / positron emission tomography(PET)
研究概要

脳腫瘍患者13例 (悪性腫瘍転移8例、悪性リンパ腫3例、多形膠芽腫2例)について放射線治療前後で18FDG-PET、MR潅流画像(CBV map)、MR spectroscopy(MRS)を施行し、それぞれによる治療評価を比較検討した。
1.18FDG-PETとCBV mapでは全例で放射線治療前での脳腫瘍への18FDGの取り込みとCBV mapでの腫瘍血液量、また放射線治療後の脳腫瘍への18FDGの取り込み減少と脳腫瘍の血液量減少を認め、治療前後の両者の変化に有意な相関関係を認めた。これは放射線治療による腫瘍の糖代謝変化と、腫瘍血管の変化にもとずく腫瘍血液量変化は放射線治療により、密接な関係でともに動くことを示唆している。これにより、放射線治療効果判定のgold standardと考えられている18FDG-PETの代用としてMR潅流画像が広く臨床で応用される可能性が期待された。
2.MRSでは放射線治療前に、全例で腫瘍内に乳酸のピークを検出した。この乳酸のピークは13例中5例(悪性リンパ腫3例、転移2例)で放射線治療後に消失した。しかしながら、他の8症例では放射線治療後も乳酸のピークが認められた。乳酸ピーク消失例は全例が、放射線冶療による早期での腫瘍体積減少例であった。これはすなわち、放射線感受性の高い腫瘍であることを示唆した。このように、MRSでの情報は18FDG-PETやMR潅流画像では得られない情報を提供してくれた。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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