研究概要 |
易脳卒中自然発生高血圧ラットの大腿骨頭壊死の画像化が本研究の第1段階である為、正常雌ラットを用いて小動物用核磁気共鳴装置におけるラット大腿骨頭の画像化の為の至適条件を検討した。ヒトでは大腿骨頭は通常スピンエコー法で、良好な画像が得られるが、ラットにおいてはスピンエコー法での大腿骨頭の描出はあまり良くなく、グレディエントエコー法による撮像の方が良く描出された。これはヒト骨髄とラット骨髄との脂肪含有率の違いがその一因ではないかと想像された。ラットの大腿骨頭の大きさは2mm程度であり、小動物用核磁気共鳴装置を用いても解像度の高い画像を得るのはやや困難であったが、至適撮像条件はTR=50,TE=5,flip angle=30,Matrix=512x512,FOV=4x4cm,slice thickness=0.5mmであった。
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