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1997 年度 実績報告書

慢性関節リウマチおよびその関連疾患における病変の活動性とMRI所見との比較検討

研究課題

研究課題/領域番号 09670942
研究種目

基盤研究(C)

研究機関長崎大学

研究代表者

上谷 雅孝  長崎大学, 医学部附属病院, 講師 (40176582)

研究分担者 林 邦昭  長崎大学, 医学部, 教授 (80039536)
江口 勝美  長崎大学, 医学部, 教授 (30128160)
松本 智子  長崎大学, 医学部附属病院, 助手 (30239107)
キーワードrheumatoid arthritis / synovitis / MR imaging / dynamic study / Gadolinium DTPA
研究概要

慢性関節リウマチ(以下RA)の手関節について,脂肪抑制造影MRIによる炎症性滑膜の評価を検討した.今回の検討では,造影静注後数分かけて撮像される従来の脂肪抑制併用造影MRI(static study)に加えて,静注直後からの経時的変化を観察するdynamic studyを行った.この方法は炎症性滑膜の血流増加を反映するものと考えられる.
対象と方法:RAおよびRA疑いの患者16名を対象とした.従来の方法では5インチのコイルを用いていたために,手関節全体を十分に抽出できなかったが,今回は頭部用のコイルを用いることで均一な脂肪抑制が得られた.手関節に対して平行な2cm厚の1スライスを設定し,造影剤投与直後から5秒おきの撮像を行った.造影剤投与前後の差分画像について滑膜,骨間筋,血管に関心領域を設定し,それぞれのtimeintrnsity curveを作成した.
結果:慢性関節リウマチの活動性が高いものでは,血管の抽出とほぼ同じ時相で滑膜のennhance効果が出現し,time-intensity curveの立ち上がりが急峻な傾向を認めた.活動性の低いものでも滑膜のenhance効果は認められたが.time-intensity curveの立ち上がりはなだらかであった.
考察および今後の検討課題:手関節を1断面でscanし,さらに差分画像を用いることで,enhanceされる領域を抽出することが容易となった.enhanceされた領域を自動抽出し,その面積を評価する方法を現在検討中である.臨床的指標については,血液検査だけではなく自覚症状および他覚的所見をスコア化したものを用いて比較する必要があるものと思われた.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 上谷雅孝: "「骨・関節疾患の画像診断」3" 松井宣夫、大場覚, 266(12-22) (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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