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1999 年度 実績報告書

慢性関節リウマチおよびその関連疾患における病変の活動性とMRI所見との比較検討

研究課題

研究課題/領域番号 09670942
研究機関長崎大学

研究代表者

上谷 雅孝  長崎大学, 医学部, 助教授 (40176582)

研究分担者 林 邦昭  長崎大学, 医学部, 教授 (80039536)
江口 勝美  長崎大学, 医学部, 教授 (30128160)
松本 智子  長崎大学, 医学部, 助教授 (30239107)
キーワードrheumatoid arthritis / synovitis / MR imaging / dynamic study / Gadolinium DTPA
研究概要

昨年度までの研究で,造影剤入後のdynamic MRIが慢性関節リウマチ(以下RA)における滑膜炎の活動性評価に有用であることを明らかにした.今年度はdynamic curveの客観的評価のための数値化を行い,炎症の活動性評価における有用性を検討した.
対象と方法:RAおよびその関連疾患の患者34名を対象とし,RAが否定された群は除外した.dynamic studyの方法およびfunctional imageの作製法は昨年度の報告書に記載した通りである.functional imageにおいて,活動性が高いと判断される部位のdynamic study curveについて,立ち上がりから60秒後の時点まで直線を引き,この直線とdynamic study curveとの間の面積(positive enhancement integral)を計測した(これをPEI-60とする).dynamic curveの立ち上がりが早く,ピークに達する時間が短いほどこの値は増加する.
結果:dynamic curveのPEI-60は全体で22.4±19.1を示した.RAの活動性(-)群で14.3±12.8,RAの活動性(+)群では34.6±18.6を示し,両者に有意差を認めた(pく0.05).CRPとの相関では,相関係数0.45で有意の相関を認めた(p<0.05).
考察および今後の課題:造影剤投与後のdynamic study curveをfunctional imageで視覚的に判定するだけでなく,数値化した基準を用いることで,RAの活動性をより客観的に判定することが可能となった.多発性関節炎であるRAを単関節で判定する点に問題が残るが,治療効果判定のひとつの方法になりうると考えられた.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 上谷雅孝: "特集・新技術を用いたMR撮像法 骨関節疾患のMRI"日本磁気共鳴医学会雑誌. 19. 372-383 (1999)

  • [文献書誌] Rashid Hashmi,Masataka Uetani,et al: "MR imaging of intra-articular/juxta-articular mass lesions"Acta Medica Nagasakiensia. 44. 7-19 (1999)

  • [文献書誌] 上谷雅孝: "骨軟部疾患の画像診断"上谷雅孝. 327 (1999)

  • [文献書誌] 上谷雅孝: "MRIのABC"片山仁. 365 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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