研究課題/領域番号 |
09670952
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
佐藤 英一 岩手医科大学, 教養部, 助教授 (90154038)
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研究分担者 |
寒河江 康朗 岩手医科大学, 教養部, 助手 (30235197)
志子田 有光 岩手医科大学, 教養部, 助手 (00215972)
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キーワード | フラッシュX線 / ストロボX線 / X線マイクロスコピー / 水の窓X線 / X線テレビシステム / 制動X線源 / プラズマX線源 / 疑似X線レーザー |
研究概要 |
1. 高速度X線マイクロスコピー:Si3 N4メンバランスを購入し、これを取り付けるマイクロスコピー用アタッチメントを黄銅にて製作した。スピンコーターを用いて顕微鏡用カバーガラスにPMMA膜を形成し、軟X線レジストを行った結果、良好な結果を得ることができた。 2. 回転陽極式3極X線管の格子制御装置の試作:方形波入力式の格子制御装置を試作した。格子電圧の繰返し頻度は入力方形波の周波数に等価であった。 3. ストロボX線装置の試作:2.で試作した装置を医用X線装置に組み込み、ストロボX線を発生させた。最大繰返し頻度の目標は100 kHzであるが、実験での結果は32 kHzであった。管電圧の最大値は130kVで、パルス幅は0.01〜1.0msの範囲で調整できた。 4. 医用パルスX線TVシステムへの応用=3.のX線装置、イメージインテンシファイヤ、CCDカメラ、および瞬間画像メモリーを組み合わせ、ビデオの各フレームが完全静止画像として得られるTVシステムを構成した。 5. 電子加速用高電圧パルサの試作:電子を対向する2方向から加速して衝突させるために、2つの高電圧出力端子を持つ、デュアル高電圧パルサを試作した。加速電極は0Vで、2つの陰極は-100kV程度に設定した。 6. ターゲットレスX線装置の試作と基礎実験:5.のパルサと試作したX線管とを組み合わせ、真空空間で制動X線のみを出力できる装置を試作した。現在、X線特性を測定中である。 7. 疑似X線レザー源の試作:プラズマX線源を線状に形成し、制動X線を蛍光X線に変換することにより、疑似X線レーザー(XEFE,X-ray Enhancement by Fluorescent Emission)の発生を試みた。なおコヒーレントなX線の発生は目標とはしていない。
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