研究概要 |
単色プラズマX線装置の実用化: 管電圧の最大値は充電電圧にほぼ等価で、X線照射時間は約1μsであった。プラズマX線源は充電電圧の増加により大きくなり,高い強度の特性X線が確認された。 高フォトンエネルギー擬似X線レーザーの発生: 高エネルギー放電によりプラズマX線源を形成し,これを線上に形成することなどにより制動X線を蛍光X線(特性X線)に変換する。このような原理で発生する擬似単色X線を擬似X線レーザーと名付けた。 生体X線顕微鏡用ウォータウィンドX線装置の実用化: イグナイトロンパルサ内に蓄積された電荷を同軸ケーブルを介してX線管に放出し,X線を得る。細管の陽陰極にはウォータウィンドX線領域にL系列特性線を持つチタンを採用した。 低フォトンエネルギー擬似X線レーザーの発生: 高エネルギー放電にて細管の陰陽電極を気化する。つぎに細管内に線状の金属プラズマX線源を形成し,制動X線を蛍光X線に変換した。 回転陽極式熱陰極管を有する100kHzストロボX線装置の実用化: 発生するX線のパルス幅は1ms以下の領域で可変である。X線の繰り返し頻度の最大値は32kHzであったが、100kHz程度まで増加できる。 高フォトンエネルギーストロボX線装置の実用化: この装置におけるフォトンエネルギーと繰り返し頻度の最大値はそれぞれ約300keVと10kHzで,さまざまな分野で超高速度撮影に利用できる。 ターゲットレスX線装置の基礎研究: 電子を対向する2方向から加速し、衝突されることにより、X線を発生させた。X線管は二つの陰極を有するが、陰極電圧の位相は一致する。ピンホールカメラによる撮影では、X線管中央において雲のようなX線源が観測された。
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