研究課題/領域番号 |
09670958
|
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
鈴木 豊 東海大学, 医学部, 教授 (70019967)
|
研究分担者 |
那須 政司 東海大学, 医学部, 助手 (70287093)
柳町 徳春 東海大学, 医学部, 助手 (70230274)
岩田 美郎 東海大学, 医学部, 助手 (40146692)
中村 正彦 東海大学, 医学部, 教授 (40096243)
|
キーワード | 画像圧縮 / JPEG / 画像転送 / インターネット / 電子メール / レポーティングシステム |
研究概要 |
1. 画像圧縮に関する検討 CT,MRI,シンチグラムを対象に、JPEGによって段階的に圧縮された画像と原画像(192KB)をCRT上に同時に表示し、16人の観察者によって、圧縮画像に最初に劣化が認めらた圧縮比および圧縮画像上の対象病変に形状、構造上の変化が認めらた圧縮比を評価した。【結果】最初に劣化が指摘された圧縮画像の16人の平均圧縮率は1/11.5(16.3KB)であり、各画像の間に大きな差異を認めなかった。病変の所見に変化が最初に指摘された〜平均圧縮率は1/16.0(11.7KB)であったが、各画像間での差が大きく、また、同一画像においても、病変の種類によって圧縮率に差が認められた。以上の結果、実用可能な圧縮率は、個々の症例によって異なるが、10KB程度に圧縮が可能であり、これならばレポーティングシステムに十分適応できる。今回、画像圧縮法としてJPEGを用いたが、今後、新たに開発されたWevelet法についても検討する必要があろう。 2. 画像添付型レポートの転送に関する検討 レポートの転送は、TCP/IPで接続されたコンピュータの間で試みた。全身イメージ、プラナーイメージ、SPECTなどの各種シンチグラムを対象とした。画像はデジタルカメラで収録し、1/10圧縮を施し、HTML文章化した後、電子メールの添付ファイルとしてインターネットを介して送信された。【結果】画質の面では、依頼医の満足を得られた。文章のみのレポートより分かり易いという評価であった。特に、画像の数が膨大になるSPECT検査において、キーイメージを添付する方式が依頼医から評価された。今後は、デジタル画像をレポートに直接取り込むシステム、画像診断医が日常業務をこなす中で容易に使えるようなレポートフォーマットを完成させる必要があろう。
|