研究課題/領域番号 |
09670964
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
田中 敬正 関西医科大学, 医学部, 教授 (40131445)
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研究分担者 |
永田 憲司 関西医科大学, 医学部, 助手 (30247928)
今村 正浩 関西医科大学, 医学部, 助手 (40268339)
播磨 洋子 関西医科大学, 医学部, 講師 (80140276)
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キーワード | 放射線治療 / アポトーシス / In vitro / 細胞内pH |
研究概要 |
目的: 種々の癌治療での抗腫瘍効果におけるアポトーシス(以下Ap.)の関与は不明である。今回、特に照射後数時間以内に起こるAp.の出現頻度を、pH値との関係について検討した。SCK細胞を用いたIn vitro実験にて、照射後に起こる核濃縮がおこったものをAp.、細胞の膨化、細胞膜破壊を壊死(nerosis)として、照射後4時間までの変化として計測した。 方法: 細胞内pHの変化は、培養液のpHを変えることで行い、細胞内pHの測定にはpH蛍光指示薬BCECF-AMを用い、2波長の分光光度計で測定した。照射線量は、以前の研究でSCK細胞では壊死が著明であり、3-6Gy程度ではAp.が3-6%程度出現することを認めている。従って、今回4Gyの照射で行った。 結果: pH値7.0の正常な培地で、4Gy照射後4時間でAp.の出現率は3.0±1.2%程度であり、壊死細胞は認めなかった。しかし、pH値の6.0の培地では、Ap.出現率には有為な差異を認めなかったが、膨化細胞(壊死細胞)の出現が認められた。
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