• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

精神疾患の病態におけるGTP結合蛋白質を介した細胞内情報伝達系の意義に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09670970
研究機関北海道大学

研究代表者

小田垣 雄二  北海道大学, 医学部附属病院, 講師 (10221160)

研究分担者 久住 一郎  北海道大学, 医学部, 講師 (30250426)
キーワードGTP結合蛋白質 / GTPase / 受容体
研究概要

ラット大脳膜標品における代謝型グルタミン酸受容体を介するhigh-affinity GTPase活性上昇反応についての薬理学的検討はほぼ終了し、この反応が主にgroup IIの代謝型グルタミン酸受容体を介するものであることを明らかにした。また、このような受容体を介する反応とは別に、受容体を介さず直接G蛋白を活性化する物質があることはスズメバチの毒素マストパランを用いてすでに報告済みである(Br.J.Pharmacol.121:1406-1412,1997)が、今回は脳内に豊富に含まれるニューロペプチドY(NPY)を用いて同様の検討を行い、NPYによるG蛋白活性化機構にNPY受容体を介するものと受容体非介在性のものの両方が関与していることを明らかにした。また、各種受容体と共役するG蛋白サブタイプを明らかにすることを目的として、G蛋白機能を阻害するとされる各種薬物の効果についても検討を開始している。現在まで、ラット大脳皮質におけるGABA_B受容体を介する反応がN-ethylmaleimide(NEM)やsuramin、benzalkonium chlorideによって消失することを示した。また、NEMで前処置した膜標品に精製したG蛋白を加えることで消失した反応が回復することも確認している。G蛋白サブタイプに対する特異的な抗体を用いる実験も現在検討中である。一方、ヒト死後脳における受容体感受性high-affinity GTPase活性の性質についての薬理学的検討の結果については論文(Brain Res.789:84-91,1998)として発表した。また、ヒト血小板におけるエピネフリンおよびトロンビン感受性high-affinity GTPase活性については、現在症例を蓄積中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yuji Odagaki: "Measurement of receptor-mediated functional activation of G proteins in postmortem human brain membrahes" Brain Research. 789. 84-91 (1998)

  • [文献書誌] Yuji Odagaki: "Receptor-mediated and receptor-independent activation of G-proteins in rat brain membranes" Life Sciences. 62. 1537-1541 (1998)

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi