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1998 年度 実績報告書

精神分裂病の陰性症状の病態に関する生化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09670979
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

車地 暁生  東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (00251504)

研究分担者 融 道男  東京医科歯科大学, 医学部, 名誉教授 (20013972)
渡辺 明子  東京医科歯科大学, 医学部, 技官 (40210992)
キーワード精神分裂病 / 陰性症状 / アデノシン受容体 / 末梢型ベンゾジアゼピン受容体 / 遺伝子多型 / 死後脳
研究概要

精神分裂病の死後脳から抽出したDNAを用いて、アデノシン2A受容体と末梢型ペンゾジアゼピン受容体の遺伝子の解析を行った。
(アデノシン2A受容体遺伝子の解析解析)
アデノシン2A受容体遺伝子は、二つのエクソンから構成されており、これまでに、エクソン2に4種類の変異や多型があることが報告されているが、分裂病群10例と対照群10例について調べたところ、C1083Tの多型のみが検出された。しかし、その遺伝子や遺伝子型頻度については両群に有意な差は認められなかった。また、死後脳におけるアデノシン2A受容体密度との関連は認められなかった。
(末梢型ベンゾジアゼピン受容体の遺伝子解析)
コーディング領域であるエクソン2、3と4に関して、そのDNA配列を解析したところ、エクソン4にミスセンス変異が2個所あることがあきらかになった。ひとつは既に、Genome Data Base(ID=9861863)に登録されている147コドンのAla(GCG)からThr(AGC)への置換がおこる変異のへテロ遺伝子型が、対照群の1例で確認された。もうひとつは、これまで報告されていない162コドンのHis(CGT)からArg(CAT)への置換がおこる変異のへテロ遺伝子型が、分裂病では3例、対照群では4例検出された。しかしながら、これらの遺伝子多型と[^3H]PK 11195結合実験の結果との間には、全く関連が見いだせなかった。現在、この二つの変異と分裂病との関連を検討中である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] K.Kaneko et al.,: "chanyes in high K^+-erked serotonin releusx and serctonin ZA/2C reaptor binding in the frontal certex of rats with TAA-induced hipatic encephalopothy" J.Neural Transm. 105. 13-30 (1998)

  • [文献書誌] A.Kurumagi & M.Toru: "An increase in [^3H]CGS21680 binding in the striatum of postmortem braing of chronic Schigophrerics" Brain Research. 808. 320-323 (1998)

  • [文献書誌] 車地暁生、相原興彦、融道男: "幼若期にMN-801を慢性投与したラットの線条体におけるドーパミン1受容体の増加" 脳と精神の医学. 9. 371-376 (1998)

  • [文献書誌] 三山智子、車地暁生他: "被害妄想で発症した歯状核赤核、淡蒼球ルイ体萎縮症(ORPLA)の1例" 精神医学. 40. 423-426 (1998)

  • [文献書誌] 車地暁生: "幻覚・妄想" Molecular Medicine. 35. 533-534 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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