研究概要 |
1. 国際共同研究(EU Project)Phase IIため、パリ開催されたワークショップを受講(26-28/11/98)して、各センターからのパイロット調査の一部が紹介された。1)SCIDの産後うつ病版に追加項目の検討、2)Health Care Serviccの調査方法である、SCIRおよびPathway関したデモンストレーションなどが行われた。CAME(Contextual Assessment of Maternity Experience)については、各センターでのパイロット結果を検証されて、整合性についてのガイドラインを学んだ。Focus Group,Key Informant,Interviewについてのパイロット研究上の問題点を論議した。 2. 今年度の実地調査としては、産後うつ病の女性に対して、CSRIによる聞き取り調査を実施して、医療経済の中で、産後うつ病の母親や家族の経済的な損失を試算した。Pathwayに関しては、発病から専門外来に受診するまでの受療期間、支援者、反応効果についてレベルごとに検討し、受療マップを完成した。行政調査では、特に母子保健と精神保健の間にある保健福祉業務のギャップが注目され、各市町村や保健所レベルの産後のメンタルヘルスの研修や教育が必要性が判明した。産後うつ病の情報提供者の役割と現状を把握するために、県医務政策官、母子保健担当医師、保健婦、地域公的病院の精神科医、心の健康センターの所長、ボランテア組織について、一定のガイドラインを使用して同一人物が面接を行って、各立場の現状と概括をまとめた。 3. 今後の予定 平成11年度4月にチロル行われるワークショップまで、一部のパイロット調査を行い、Qualitative Researchの妥当性と信頼性に関して検討して、Phase IIIのprospective studyを開始する。
|